今、読んでいるThe World Is Flatを映像にしたようなドキュメンタリーで(著者も登場)、やはり衝撃的だった。
数学どころか算数すらまともにできない俺は、テレビを観ながら「すげぇーすげぇー」とボビーみたいに呟くしかなかった。彼らのような超優秀な頭脳との競争は大変だな。同じ英語を使うアメリカはモロに影響を受けるのだろう。
以前から、アメリカのコールセンター業務なんかはインドに移っているのは知っていたけど、The World Is Flatによると、例えばレントゲン写真の診断なんかも、高速回線を使ってインドで行われているそうだ。
日本はどうなのだろう。ソフトウェア開発は、中国やインドで行われるようになると何年も前から言われてきたけど、実際はそうはなっていない。日本語の壁のおかげだと思う。この壁はいずれ突き崩されるのだろうか。それとも、頭脳鎖国状態となり、世界の潮流から取り残されるのだろうか。
コールセンター業務なんかは中国に移ってることを考えると、日本語という壁は思ったほど堅牢ではないのかも知れない。DELLのサポートに電話したら、明らかに日本語がたどたどしい人が一次受付してますもんね・・・。
ただ、他の国の人が日本語を使えるようになるということはあまり問題ではなく、日本人が英語を使わざるを得ないような状況に追い込まれるんじゃないかと思う。
The World Is Flatでは、フラット化した世界で職を得るためには、高度な頭脳職か、地域に根ざした職に付く必要があると書いている。僕の今やっているインフラの仕事なんて、まさに地域に根ざした仕事だ。インド人がサーバ構築のためにわざわざ日本に来るとは思えないし、海外から構築するのも無理。まず、電源ボタンをプチっと押す必要があるかんね!
ただ、インフラ設計なんかの仕事は、インドに行ってもおかしくないと思う。より高度な知識が必要で高給を得られる仕事は海外に流出し、現場で手を動かす必要がある低レベルな仕事は日本に残るのだろう。
キャリアアップを目標として掲げるブログである限り、日本語の壁に囲まれて安穏としているのではなく、逆にこっちから英語の世界に飛び出してやるわい!ぐらいの勢いで勉強していきたいもんです。
ただ、番組で紹介されていた、一つの村を背負って勉強するインドの青年とは、そもそも覚悟が違うのよね・・・。
スラッシュリーディングのススメ
出勤前にカフェでペーパーバックを読んでいて、不思議な感覚を覚えた。なんか知らんけど、「読める」のである。読んでいて、自然にスラッシュリーディングができている。文章が意味の固まりごとに頭にポンポン入ってくるのだ!
スラッシュリーディングという方法は、TOEICテスト文法頻出600問という本で初めて知った。英語を速く読む方法としては一般的な方法らしい。学校で習った返り読みではなく、頭から意味を掴んでいく方法だ。
■返り読みって何?
私達が学校で英文和訳をするときに習った方法です。例えば次の例文、
これを、
と、日本語として自然な文章に訳して読む方法。ただ、これは英語を読むには不自然な読み方だ。英語の語順のまま読むと、以下のようになるはず。
最初の和訳例のように、返り読みして動詞と目的語をひっくり返したりしていたら、速く読めるわけがない。速読するためには、英語の語順のまま理解する必要がある。スラッシュリーディングは、英語の語順のまま読むための補助ツールなのだ!
■スラッシュリーディングの実践例
最初の例文をスラッシュリーディングすると以下のようになる。
上の例文は短いから、スラッシュリーディングの効果もわかりにくい。そこで、具体例を紹介してみる。以下はVOA Newsの記事"Gates Says US Will Target All Foreign Fighters in Iraq"の一文から。
<英文>
<和訳>
この文章はかなり長い。一読してさっと意味が理解できる人は、かなり英語のできる人でしょう。では、スラッシュを入れてみる。
<英文>
<和訳>
最初の自然な和訳を書くのには、結構時間がかかってます。「自然な日本語にするためには、これをここに持ってきて・・・」とやっていると、頭がこんがらがってくる。でも、2つめの和訳を書くのは楽でした。スラッシュリーディングをすることによって、脳の負荷が下がるのだ!わかりやすくするために、スラッシュ内では返り読みした訳を書いているけど、実際はそれすらしない。
慣れてくると、いちいち和訳しなくても、固まりごとにぼんやり意味を掴めるようになるので、ますます読むスピードは上がります。というか、TOEICのReading問題を時間内に解くには和訳してちゃダメ!
■で、どこにスラッシュを入れるの?
動名詞の前、接続詞の前、前置詞の前などなど、いろいろルールがあるようですが、無視っ!フィーリングっすよ、フィーリング。適当にスラッシュを入れながら読んでみて、意味が掴めなければスラッシュをズラしてみる。これをやっていたら、自然とスラッシュを入れるべき位置がわかってくる。
コツとしては以下がある。
・あまり細かく分割しすぎない。
・ネイティブが読み上げ時にポーズを入れる箇所に入れる。
細かくスラッシュを入れすぎると、「意味の固まりごとに英文を捉える」という目的が達せられなくなる。上級者になるほど、スラッシュの数は少なくなるようです。上の例文でも、" the new orders are "の後のスラッシュは不要かもしんない。
ネイティブの読み上げを参考にする方法はおすすめです。上で紹介したVOA Newsの記事には音声ファイルが付いているので、記事を読みながら聴いてみるといい。息継ぎのためにポーズを入れる箇所は、必ず意味の切れ目になっているはずです。ネイティブに英語が通じないのは、発音だけの問題ではなく、このポーズを入れる箇所がおかしいから、というのもあるそうです。
スラッシュリーディングをしていて気付いたことがある。それは、ゆっくり読むよりも、ある程度リズムに乗ってスピーディーに読んだ方が、スラッシュリーディングしやすいということ。一つ一つの単語の意味や前置詞に注意を払うよりも、大雑把に読んでいく方が大意は掴みやすい。
あと、「スラッシュを入れる」と書いてるけど、実際に鉛筆で線を入れたりしないっすよ。読みながら目でスラッシュを入れるのです!
悟りを開いた僕は、気分上々で帰宅途中の電車内でもペーパーバックを開いた。が、読めない・・・。なぜだかわからんけど、朝みたいにスラスラとスラッシュリーディングができないのだ。体調とか気分とか関係あるのかね、よくわからんす。もしかすると、その日の朝だけ多読の神様がチョロっと降りてきてくれたのかもしれない・・・。
今回はちょっと気合を入れて記事を書いてみた。参考になったでしょうか。またネタがあればなんか書きます。
スラッシュリーディングという方法は、TOEICテスト文法頻出600問という本で初めて知った。英語を速く読む方法としては一般的な方法らしい。学校で習った返り読みではなく、頭から意味を掴んでいく方法だ。
■返り読みって何?
私達が学校で英文和訳をするときに習った方法です。例えば次の例文、
She washed her father's car. |
これを、
彼女は父の車を洗った。 |
と、日本語として自然な文章に訳して読む方法。ただ、これは英語を読むには不自然な読み方だ。英語の語順のまま読むと、以下のようになるはず。
彼女は洗った 父の車を |
最初の和訳例のように、返り読みして動詞と目的語をひっくり返したりしていたら、速く読めるわけがない。速読するためには、英語の語順のまま理解する必要がある。スラッシュリーディングは、英語の語順のまま読むための補助ツールなのだ!
■スラッシュリーディングの実践例
最初の例文をスラッシュリーディングすると以下のようになる。
She washed / her father's car. |
上の例文は短いから、スラッシュリーディングの効果もわかりにくい。そこで、具体例を紹介してみる。以下はVOA Newsの記事"Gates Says US Will Target All Foreign Fighters in Iraq"の一文から。
<英文>
The Post says the new orders are part of an aggressive new approach to weaken Iran's influence Iraq. |
<和訳>
新しい命令は、イラクに対するイランの影響力を弱めるための積極的な新しいアプローチの一部だと、ワシントンポスト紙は述べている。 |
この文章はかなり長い。一読してさっと意味が理解できる人は、かなり英語のできる人でしょう。では、スラッシュを入れてみる。
<英文>
The Post says / the new orders are / part of an aggressive new approach / to weaken Iran's influence Iraq. |
<和訳>
ワシントンポスト紙は述べている / 新しい命令は / 積極的な新しいアプローチの一部だ / イラクに対するイランの影響力を弱めるための |
最初の自然な和訳を書くのには、結構時間がかかってます。「自然な日本語にするためには、これをここに持ってきて・・・」とやっていると、頭がこんがらがってくる。でも、2つめの和訳を書くのは楽でした。スラッシュリーディングをすることによって、脳の負荷が下がるのだ!わかりやすくするために、スラッシュ内では返り読みした訳を書いているけど、実際はそれすらしない。
慣れてくると、いちいち和訳しなくても、固まりごとにぼんやり意味を掴めるようになるので、ますます読むスピードは上がります。というか、TOEICのReading問題を時間内に解くには和訳してちゃダメ!
■で、どこにスラッシュを入れるの?
動名詞の前、接続詞の前、前置詞の前などなど、いろいろルールがあるようですが、無視っ!フィーリングっすよ、フィーリング。適当にスラッシュを入れながら読んでみて、意味が掴めなければスラッシュをズラしてみる。これをやっていたら、自然とスラッシュを入れるべき位置がわかってくる。
コツとしては以下がある。
・あまり細かく分割しすぎない。
・ネイティブが読み上げ時にポーズを入れる箇所に入れる。
細かくスラッシュを入れすぎると、「意味の固まりごとに英文を捉える」という目的が達せられなくなる。上級者になるほど、スラッシュの数は少なくなるようです。上の例文でも、" the new orders are "の後のスラッシュは不要かもしんない。
ネイティブの読み上げを参考にする方法はおすすめです。上で紹介したVOA Newsの記事には音声ファイルが付いているので、記事を読みながら聴いてみるといい。息継ぎのためにポーズを入れる箇所は、必ず意味の切れ目になっているはずです。ネイティブに英語が通じないのは、発音だけの問題ではなく、このポーズを入れる箇所がおかしいから、というのもあるそうです。
スラッシュリーディングをしていて気付いたことがある。それは、ゆっくり読むよりも、ある程度リズムに乗ってスピーディーに読んだ方が、スラッシュリーディングしやすいということ。一つ一つの単語の意味や前置詞に注意を払うよりも、大雑把に読んでいく方が大意は掴みやすい。
あと、「スラッシュを入れる」と書いてるけど、実際に鉛筆で線を入れたりしないっすよ。読みながら目でスラッシュを入れるのです!
悟りを開いた僕は、気分上々で帰宅途中の電車内でもペーパーバックを開いた。が、読めない・・・。なぜだかわからんけど、朝みたいにスラスラとスラッシュリーディングができないのだ。体調とか気分とか関係あるのかね、よくわからんす。もしかすると、その日の朝だけ多読の神様がチョロっと降りてきてくれたのかもしれない・・・。
今回はちょっと気合を入れて記事を書いてみた。参考になったでしょうか。またネタがあればなんか書きます。
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