今週のカンブリア宮殿はなかなか衝撃的でした。
メガネ販売チェーンの「21」が紹介されていたんだけど、「ノルマなし」「内部留保なし」「社員ボーナス500万円」「銀行借り入れなし」の日本一“社員想い”の会社だった。
利益は社員に分配して、会社に内部留保としてのお金は溜め込まない。お金が必要になったときは社員から年利10%で出資を募るそうです。
ボーナス500万円も貰えて年利10%だったら、そら出資するよなぁと思う。ストックオプションと同じで、出資することで一生懸命働こうという気になるだろうし、会社の売上がそのままボーナスに反映されるから、モラル低下も起きにくそう。
一番大きいのは、内部留保を会社から社員に移すことで、社員に金銭的なバッファができることだと思う。ある程度の貯金があれば、失業したからといってすぐにホームレスにまで落ちることはないから。
今回の不況で、巨額の内部留保を貯め込んでいる企業が簡単にリストラに踏み切っていることが非難されている。うちの会社も同様で、黒字で潤沢なキャッシュを保有しているにも関わらず、あっさり数千人をリストラし、給与カットを行っている。その一方で、巨額の企業買収を現金で行ったりしている。社員の生活なんて知ったこっちゃないという感じです。
「21」みたいな会社があることを知ると、普通の会社で働くのが馬鹿らしくなる。たぶん、この放送をきっかけに入社希望者が殺到していると思うんだけど、優秀な人がたくさんこの会社に転職して、どんどんシェアを広げてほしいなと思う。
こういう仕組みの会社が勝ち残っていけば、働く側は今より幸せになれそう。