ベルセルク


ベルセルク 31 (ヤングアニマルコミックス)
白泉社 (2013-08-09)
売り上げランキング: 24,174


数年ぶりにマンガを買った。マンガを買って本棚に並べるという習慣は、浦沢直樹のMONSTERを最後になくなった。今でも読み続けているマンガは、ベルセルク、軍鶏、GANTZ、バガボンドぐらい。どれも立ち読みかマンガ喫茶で済ましている。マンガは買い始めるとものすごく場所をとるし、文庫や新書と違って数十分で読み終わってしまうので、買うのはもったいないように感じたのだ。

ベルセルクは30巻をブックオフで立ち読みしたらどうしても続きが読みたくなり、新刊の31巻を買ってしまった。やっぱり家でゆっくり読めるというのはいいっすね。ストーリも面白いし画力も凄いし、一級のエンターテイメント作品だと思う。でも、画力が劇的に向上してるのって、20巻台の後半ぐらいからなんですよね。この時期に作者に何があったんだろうと、興味を持ってしまう。おそらく、毎日の仕事が多忙で、デッサンを一から勉強なんてできないと思うんだけど。

俺の好きな言葉に「量が質に転化する」という言葉がある。長編の作品を描いている漫画家の画風が、最初と最後で全然違うのは、まさしく量が質に転化したんじゃないかなと思う。

俺は頭でっかちで、飽きっぽくて、忍耐力がなくて、一つのことをとことん突き詰めるということができない。ニート気質とでも言うのかな。一言でいって、意思が弱いのだ。それで、「できない、できない」と嘆いている。そんなとき、自分に「つべこべ言わず、回数こなせ」とツッコミを入れる。いつか量が質に転化するはずだからと。

「量が質に転化する」というのは、ファンタジーかもしれない。ダメな奴は何をやってもダメ、何回やってもダメ。現実はそうなのかもしれない。でも、たとえファンタジーでも、俺はそれを信じたい。信じなきゃ、勉強なんてやってられないから・・・。