部長と面談してきた

開口一番

「決まってから言うなんて寂しいやないか・・・」

と言われた。転職を考えた段階から相談してほしかったそうです。冷たいと言われればそうなんですよね。でも、決まってもいないのに部長に相談なんて、現実的には無理っす・・・。

部長は、「俺は人が好きで今の会社に残っているんだ。」と言っていた。うちの会社はものすごくアットホームな会社で、社員間の関係はとてもいいと思う。でも、逆に溶け込めない俺のような人間には、居づらかったりするんですけど。

面談の後半は、「今後、今の部署をどうしていくか」という話になった。辞める俺に話しても・・・と思うけど、辞める俺だから意見を訊きたいということなんだろうな。

「社員の人数を増やしたいけど、人が集まらない。」と、部長は嘆いていた。たしかに、空前の売り手市場のIT業界で、うちの会社のような偽装請負の中小企業が人を採るのは難しいだろうな・・・。なので、僕は思ったことを言った。

「僕は、構築がやりたいと思ってこの会社に入社しました。運用をやっている人間にとって、構築ができるというのはすごく魅力的だから、構築経験者にこだわらずに、やる気のある未経験者を採用したらいいんじゃないですか?」と。

すると、部長が言うにはこうだった。

「未経験者でも構わないけど、とにかく受け身な応募者が多い」と。

うちの会社は教育制度が充実していることを前面に押し出しているからか、「私には何を教えてくれるんですか?」という姿勢の応募者ばかりらしい。「あなたは何を学びたいんですか?」と逆に訊きたい、とおっしゃってました。その通りっすね・・・。

「構築がやりたい」と言っているのに、OSのインストールもしたことがないとかだと、熱意の説得力がない。

しかも、エージェント(転職支援会社)が紹介してくる応募者でも、そんなんばっかりらしい。応募者として利用する方からすると、エージェントは便利だけど、採用する会社からするとあんまり役に立ってないのね・・・。

部長と話して思ったのは、ことIT業界に関しては、やる気と努力する姿勢があれば、「未経験」でも就職のチャンスは絶対にある!ってこと。あなたのライバルとなる応募者のレベルは、おっそろしく低いですよ。

自宅でサーバを建てて勉強したり、資格の勉強をしたりと、自分一人でもできることってたくさんありますよね。今できることをきちんとやってから挑戦すれば、きっと他の応募者から頭ひとつ抜け出ることができると思います。