3年で辞めた若者はどこへ行ったのか

前作の「若者はなぜ3年で辞めるのか」も面白かったけど、今作も面白そうだったので買ってみた。




年功序列の会社を辞めて、それぞれの道を歩み始めた若者たちの物語。こういう、いろいろな人の働き方を知るのは、興味深くて楽しい。

僕自身は新卒での就職活動も経験していないし、年功序列の会社で働いた経験もない。転職活動でも、年功序列制度を採用しているような大企業からは相手にされないので、この本に書かれているアウトサイダーにあてはまると思う。

そもそも、IT業界に年功序列制度を採用している会社なんてあるんかな・・・。今の会社の同期入社の人に話しを訊いても、みんな数年後に転職することを前提にしている。この会社で自分に必要な技術と経験を身につけて次回の転職を有利にしようと考えていて、定年まで勤めあげよう・・・なんて人は一人もいない。

そんな業界で働いていると、自分がアウトサイダーであるという自覚がない。たぶん、これからは、IT業界に限らずこれが普通になっていくんじゃないかと思う。常に、次の転職のことを考えながら仕事をしている分、サラリーマンとしてのサバイバル力は鍛えられているのだと信じたい。