もったいない失業

今日は、問題のある二重偽装請負社員(うちの会社を経由して客先常駐している社員)の処遇について話し合った。仕事ができないというのが一点、そして、遅刻や欠勤が多いというのが一点。仕事ができないという点に関しては、同じく仕事のできない僕は何も言えない。できればフォローしてあげたいぐらいだ。ただ、遅刻や欠勤が多いという点に関してはフォローしようがない。「体調不良」という理由で一月に4回も5回も休まれるとね・・・。

僕は仕事ができない分、遅刻や欠勤だけはしないように気をつけている。これは心がけだけのもんだから、能力がなくても何とかなる。高校生のときは二度寝、三度寝が当たり前で、遅刻の常習犯だった(あと1回の遅刻で留年決定だった。やばかった・・・)。でも、就職してからは遅刻することを極度に恐れるようになった。遅刻や欠勤をすると一発で信用をなくすし、何より、せっかくニートから就職できたのに、そんなことで職を失うなんて馬鹿馬鹿しい。遅刻するのが嫌だから、毎日、始業時間の50分も前に会社近くのカフェに着くようにしているぐらいだ。

話し合いの結果、その人はたぶん契約打ち切りとなりそうだ。上司も「どれだけスキルがあっても、(会社に)来ない奴はいらない」と切り捨てていた。能力以外の部分で仕事を失うなんて、なんとも勿体ないよね。

学歴

2ちゃんで「高卒♪高卒♪」と馬鹿にされる高卒学歴の私。今日は学歴について書いてみる。

低学歴が多いと言われるIT業界ですが、僕のような純粋な高卒というのは案外少ない。専門卒は大勢いるのに、この業界に3年いて出会った高卒は一人だけだ。そんなんだから、「どこの大学でてるの?」とか「何学部だった?」という質問に、「いや、高卒です」と答えるとびっくりされる。今時そんなやつがいたのかーってな感じで。

低学歴だと何が不利なのか。まず、就職・転職が不利だ。応募要項に「大卒以上」と書いてあるところには応募すらできない。ただ、大卒資格をどれだけ厳密な要件として要求しているのかは会社によると思う。現に、僕が初めて就職した偽装請負会社も、「大卒・専門卒以上」が応募要件だったけど、無視して応募したら高卒の僕でも採用してもらえた(偽装請負会社のくせに大卒を要求すんなっちゅう気もするが)。

転職紹介会社の担当者に聞いたところでは、何が何でも大卒以上じゃなきゃダメ!という会社も確かに存在するそうだ。それでも、僕は今後転職活動する際にも学歴要件は無視して応募するつもりです。挑戦する前から自分でハードルを高くするのは勿体無い。

次に不利な点。それは初任給。大卒>専門卒>高卒の順で低くなる。職歴なしで初就職した会社に途中で正社員採用されたとき、僕には高卒の初任給が適用された。その額16万5千円(手取りじゃないっすよ)。安すぎ。でも、一回転職しちゃったら初任給もクソもないので、あまり関係ないと言える。

転職先の会社での年収は、前職での年収が基準になることが多い。僕の基本給は16万5千円という安さだったが、残業代がほぼ100%支給される会社だったので、年収としてはまあまあの額をもらっていた(それぐらい残業が多かったってことですけど)。その額を基準に希望年収を提示した結果として、新卒からその会社で働き続けてきた4年目の人よりも、就職して2年目の僕の方が多くの年収をもらうこととなった。おかしな話だけど、転職あたりまえの今の世の中こういうことは普通に起こるようです。

最後の不利な点。それは昇進。ただ、高卒が昇進に不利なのかどうか、4年目の自分にはまだわからない。学歴うんぬんよりも、人としての資質として、自分は人の上に立てるような人間じゃないのよね・・・。

当たり前のことだけど、仕事ができるできないと学歴とは全く関係がないですね。大卒でもダメな人は全然ダメだし、高卒でも僕が出会った人のようにバリバリ仕事のできる人もいる。そして、僕みたいに「高卒でダメ」というどうしようもない奴も・・・。

実際に働いていて、高卒であることを不利に感じたり、差別を受けたことはないです。そもそも、客や仕事相手に学歴を聞かれることなんてないしね。だから、高卒だからって萎縮する必要は全くないと思う。

僕は高卒であることを恥に思ったことはない。高校卒業後、働きも学びもせずに無為に過ごした6年間を恥に思うだけだ。

一発大逆転の資格

といえば、一般的には弁護士や公認会計士などの資格を思い浮かべると思う。しかし、IT業界のベンダー資格にも一発大逆転の資格があるのだ。それがCCIEです。Ciscoのベンダー資格の頂点に位置する資格だ。ちなみに、底辺に位置するのがCCNA。

試験は筆記試験(英語のみ)と実技試験からなり、実技の試験時間は8時間、受験料は約15万円もします。

このCCIEを取得したらどんなメリットがあるのか。この春に、僕が転職エージェントの担当者から聞いた話ですが、なんと、監視オペレータからCCIEを取得してネットワークコンサルタントへの転職に成功した人がいたとのこと。これにはびっくりです。

監視オペレータといえばIT業界の最底辺に位置する職業だ。そして、コンサルタントといえばピラミッドの頂点近くに位置する職業と言えよう(ピンキリでしょうけど)。まさしく大逆転!というか、階段をすっとばして一気にジェット機で頂上まで行っちゃったようなもんです。

普通、実務経験なしの監視オペレータが資格だけでキャリアアップなんてまず無理といえる。それだけ、実技試験のあるCCIEという資格が特殊な資格なのでしょう。

このCCIEの受験資格ですが、CCNPどころかCCNAにすら合格している必要はなく、誰でも受験できる資格です。僕みたいにちまちまと各種入門資格を取得していくのではなく、最初からこの資格の取得だけを目標に勉強するのが漢ってもんじゃないでしょうか。


40才で偽装請負

僕が常駐している客先には、うちの会社からだけでなく、いろんな人がいろんな会社から偽装請負として派遣されている。なかには、うちの会社を経由して派遣されている人もいるぐらいだ(二重、三重偽装請負というやつですね)。

そのなかに40才の偽装請負のおやじがいる。このおっさんは僕の隣の席に座っているのだが、どうしようもないおっさんです。

・勤務時間中に呑気にパチパチと爪を切る。
・それでも気になるのか、カリカリと音を立てて爪を噛む。
・勤務時間中に携帯でメールしまくり(おやじのくせにめちゃ早打ち)。
・常に何かを口に含んでいる(チョコか飴ちゃん)。
・ふと横をみると寝ている。
・ふと横をみると思いっきり鼻くそをほじっている。
・頻繁にながーいゲップをする。
・なぜかものすごく汗くさい。
・定時になると即効で帰宅。

基本的にめちゃくちゃ暇そうです。ろくに仕事を割り振らない会社側が悪いのだけど、このおやじの態度にも原因がありそうだ。こんなんでよく常駐解除にならないなーと思う。

ずっと偽装請負でサーバ管理をしていたそうで、運用系のスキルは相当高いらしい。ただ、今回は構築系のSEとしての常駐なので、ペーペーの僕と同じ扱いだ。40才のおっさんが25才プロパー(常駐先の正社員のこと)のリーダーに怒られているのを見ると、なんか悲しーくなってくる。年功序列とか、もう全く関係のない世界に僕達は生きているのだなと(年長だからといってこんなおっさんを敬う気持ちはさらさらないが・・・)。

僕も最初の職場では、4歳年下の先輩におもいきっり呼び捨てにされていた。ニートのくせに(ニートだからとも言う)プライドの高かった僕は、そのことにかなりショックを受けたもんです。今思うに、社会人マナーとしては、職場では先輩でも後輩でも「さん」付けが基本なので、単にそいつがドキュソだっただけですけど。31才未経験で入ってきた9歳年上の人をも呼び捨てにしていたぐらい常識のない人だった。

こんな感じで、職歴なしのニートが就職できたとしても、職場ではそれ相応の扱いを受けることは覚悟しておく必要がある(程度の低い職場ほど特に)。一回転職しちゃったら関係なくなりますけどね。

このおやじは結婚していて子供もいる、ある種勝ち組(結婚できそうにない俺からするとね)なのだが、このまま偽装請負でやっていくのだろうか。もとい、やっていけるのだろうか。そもそも、こんな危うい立場で何故あんな勤務態度なのだろう・・・。わからん。全くもって理解できない。

僕はこのおやじを反面教師として、なんとか偽装請負スパイラルから抜け出してやるのだ。

英語力+何か

ニートひきこもりJournalの記事に「ひきこもりは何を勉強すればいい?」という記事があった。

作者の富氏は、ひきこもり中に英語を勉強して、英字新聞も楽に読めるだけの英語力を身につけたそうだ。
それでも、就職には役立たないと作者は言う。

でも、僕はそうは思わない。
たしかに、英語力だけだと難しいかもしれない。
同じ雇うなら、外国語大学をでた綺麗な新卒の女の子の方がいいに決まってる。

でも、「英語力+何か」があれば、かなり就職に有利なるはずだ。
僕は、興味があったIT系の知識(といえるほどでもないが・・・)を生かすことで、6年間のNEET生活から脱出できた。
今はTOEIC 700点弱の英語力だけど、この程度の点数でも、2回目となる今年の転職時の面接では、かなり興味を持ってもらえた。
ニートから脱出しようと思った当時に、IT系知識+今程度の英語力があれば、もっと容易に就職できたはずだと確信している。
英語力はとても汎用的な武器だから、何かと組み合わせることで、その威力を何倍にも高めることができるのだ。

自分には、学歴も、コネも、たいした職歴もない。
そんな自分が底辺から這い上がろうと思ったら、資格と英語力を武器にするしかないと思っている。