「上機嫌の作法」 齋藤孝

人当たりよくならなきゃなぁと思っていたので上機嫌の作法(齋藤孝)」を読んだ。ニートの多くがそうだと思うけど、俺も不機嫌が常態化している。寝不足だと完全にダメっすね。月曜の朝なんかは「俺に話しかけるな」オーラがでてます。

俺は自分の殻に閉じこもるタイプだけど、不機嫌に閉じこもっていると気分はどんどん鬱になってくる。傍から見ていても、不機嫌な奴って鬱陶しいだけだし、あまりメリットはない。どうせなら上機嫌で殻にこもりたいもんです。笑顔で拒絶、みたいな。

著者は上機嫌でいることは技化できると断言する。訓練しだいとのこと。そのためのメソッドとしてハイタッチや拍手を薦めているのだが、正直「イェーイ!イエェーイ!」とハイタッチをして盛り上がってる連中なんか見た日にゃぁ、余計に不機嫌になっちゃうよ・・・。なんつーか、生理的な嫌悪感がある。いや、むしろそういった輪に加われずに過ごしてきた歳月が育んだ「妬み」というべきか。自分の中に蓄積された負の感情は、ハイタッチなんかで霧散しねー。

でも、不機嫌なときこそ笑顔でいるっつうのは効果あるらしいですよ。心が顔に表れるのと同じように、顔が心をコントロールもするらしい。作り笑いでも、笑うことで免疫力が上がるという研究結果もある。

みんながみんな、ハイテンションで上機嫌な社会ってのも気持ち悪いなと思う。高倉健みたいな寡黙な男もいないと。

思うに、不機嫌も上機嫌も、結局は人生に対する姿勢の違いなんだろう。自分はどういった姿勢で人生に対するのか。鬱屈した気分で、ひきこもって人生に対するのか。それとも、にこやかにハイテンションで人生に対するのか。前者は楽だけど碌なもんじゃないってのは体験済みなので、別の姿勢をとりたいなと思う。いきなりハイテンションは絶対無理だけど・・・。