働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。

以前から本屋でパラパラ立ち読みしていたのですが、買って通読しました。


働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。
戸田 智弘
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2007-07-12)
売り上げランキング: 26,670



こういう本はついつい正解を求めて読んでしまうんだけど、たぶん仕事論に正解なんてなくて、今の自分の状況とか気分にあった言葉が見つかれば、それでいいんだろうな。

ただ多くの名言に共通しているメッセージもあって、それは「行動することの大切さ」だった。試してみなければわからないってこと。

スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチは、最後の「Stay Hungry. Stay Foolish. 」という言葉が有名だけど、僕には「keep looking」という言葉が印象的だった。自分が本当に愛せる仕事を探し続けろと。

一度きりの人生だから、「これだ!」と自分で心底納得できることを仕事にしたいという思いはある。でも、それを探し続けるというのはとてつもない覚悟がいる難しいことだ。職を転々とすると、Job Hopperと看做されてどこにも就職できなくなる可能性があるし(僕は既にそう看做されている・・・)、そもそも探し続けても見つかる保証なんてないのだから。

だから多くの人は、今の仕事に落ち着き、「好きな仕事を探すんじゃなくて、いま自分がやっている仕事を好きになろう」という考え方を採用するのだと思う。それも間違っているとは思わない。

ただ、試してみなければわからない以上、もっと労働市場が流動的になってもいいんじゃないかなと思う。適性のない人を働かせ続けることは、企業にとっても必ずしもいいことではないはず。

一方で、「せっかくコストをかけて採用・教育して、1~2年で辞められたのでは堪らない」という企業側の言い分も理解できる。そのへんのバランスがうまく取れないもんかなぁと、最近よく考えます。