今日は問題のプロジェクトの対策会議に出席した。
各部署のマネージャーが出席しているなかで、このプロジェクトでは、いかに非効率でマンパワーに頼った馬鹿馬鹿しいことをしているのかということを切々と訴えてきてすっきりした。
マネージャー達も、実態を知ってあきれていた。おかげで、対策は自分の思っている方向に進められそうです。やはり、各部署のマネージャーが一同に会して話し合うと、物事が一気に進むのでよい。
そもそも、このプロジェクトの根本的な問題は、たった一人の人間に依存しきっている点にある。全体的な構成とか過去の設計ポリシーなんかも、全部その人の頭の中だけに存在してどこにも文書化されていないので、その人(Aさん)が倒れたらプロジェクト自体も倒れることになる。
Aさんがひたすら時間と労力をかけて、昼夜土日を問わずガリガリ働き、自分の担当だけでなく他のメンバーの設計にまで目を光らせることで、これまで品質を維持してきた。今回ミスが続出したのは、Aさんが特定の案件にかかりきりになって、全体に目が行き届かなくなったというのが大きい。
Aさんは派遣社員なんだけど、会社の根幹部分(最重要顧客)を握っていることになる。僕が同じ立場だったら、自分の立場を守るためにも簡単には情報共有なんてしないだろう。これは完全に会社の戦略ミスだと思う。
僕をこのプロジェクトチームに投入したのは、Aさんの後継になることを期待して、というのもあるみたいなんだけど、僕には私生活を犠牲にしてまで仕事に全てを捧げる気なんてさらさらない。
人に依存するのではなくて、きちんと情報を文書化して共有し、誰もがこのプロジェクトを担当できるような仕組みにしないと、いつまでたっても残業もミスもなくならないはず。