THE ESSENTIAL 55




難易度:★
熱中度:★★★
ページ:194ぺージ 
総語数:約3万7千語 

邦訳は「あたりまえだけど、とても大切なこと―子どものためのルールブック」。2001年に「全米最優秀教師賞」を受賞した小学校の先生が書いた本。子供(だけでなく大人も)が社会生活を行っていく上で守るべき55のルールが書かれている。

「大人の質問には礼儀正しく答えよう」「相手の目を見て話そう」「誰かがすばらしいことをしたら拍手しよう」「勝っても自慢しない、負けても怒ったりしない」「誰かとぶつかったらあやまろう」「口をふさいで咳をしよう」などなど。ルールの中には「Doritosを学校に持ち込むな」というものもあって、「Doritosって何よ?」と思わずググってしまった。

元ニートで社交性ゼロの僕には、とても参考になる本だった。単なるルールの羅列だけだったら読む気がしないけど、それぞれのルールに興味深いエピソードが絡めてあって、楽しく読めた。さすが、"NEW YORK TIMES BESTSELLER"の本だけのことはある。

犬と同じで、人間にも躾が必要ということだろう。こう書くとネガティブな印象を持つ人もいると思うけど、この本で書かれている躾の根幹には、「他者を尊重しよう」という理念がある。他者と共同生活を送っていく上では欠かせないもので、上の世代が教えなければならないものだと思う。

今回、初めて小説じゃないペーパーバックを読んだのだけど、とても読みやすかった。やっぱり小説は難しいんだと思う。

現在までの通過語数は約47万5千語。