「世捨て人の庵」というサイトを知ってますか?僕はニートだった頃に2chで知り、40過ぎてもアルバイトで生きていけるんだ・・・と希望をもらったのでした。管理人は「人を使わず人に使われない」生き方を目指されているのですが、その生活は結構大変そうだな・・・というのが、当時の感想だった。
たしかにアルバイトは、仕事という面では責任もなく、無理な長時間労働を強要されたりもしない。でも、時間単価が安いから、生活していくためには長時間働いたり、支出をかなり切り詰める必要がある。また、身分も不安定だから、一つのアルバイトを辞めて次のアルバイトを探すまでの精神的なつらさも相当なものだと思う。
「人を使わず人に使われない」というフレーズは、魅力的なフレーズではあるけれど、相当な覚悟がなければ一生フリーターを続けるのは難しいと思った。そして、今の僕はというと、管理人が会社勤めを辞める原因になったIT業界で働いている。
最初の職場は悲惨な労働環境だったので、「人に使われるってこういうことなのか・・・」とつらさを実感した。でも、今のゆるい会社で働いてると、「会社勤めほど、楽で精神的に安心感を得られるものもないよな・・・」と思ったりする。
ニート期間が長かった人が、正社員として就職するのは難しい。難しいんだけど、安易に「一生フリーター」という選択肢をとるべきではないと思う。脱ニートへの道にも書いたけど、アルバイトは社会復帰のリハビリに活用すべし!です。
久しぶりに「世捨て人の庵」をのぞいたら、管理人はフリーターを辞めて株の専業トレーダーになっているじゃありませんか!株に興味を持ち始めていた俺は、管理人の売買結果を確認したのだけど、「現実は厳しいなあ・・・」というのが感想です。
管理人がアルバイトと節約生活で貯めた700万は、株取引を始めた2005年9月から2007年4月までの約1年半で400万を割っている。損失分の300万は、実家パラサイトのお気楽な僕が貯めた300万とは重みが違うはずだ。生活がかかっているから、真剣に勉強して、データも分析してるのに、それでも勝てない。誰もがジェイコム男になれるわけではないという、当たり前の事実がわかる。
何より驚いたのが株取引の手数料っすね。月に十数万とかかかっている。短期売買で手数料負けせずに勝つって、大変なことだと思った。証券会社は笑いが止まらないのだろうな・・・。