国家の品格


国家の品格 (新潮新書)
藤原 正彦
新潮社
売り上げランキング: 22,626

これもベストセラーですね。おもしろかった。

論理も大切だけど、何より大切なのは、論理の出発点となる価値観。経済的繁栄よりも、世界から尊敬される国になろう!というのが主旨なのかな。

本のなかで、国民は馬鹿だから真のエリートが政治を決めればいい、と言い切っているのが痛快だった。

著者は「美」に重きをおいているけど、何を「美しい」と感じるかは人それぞれで難しい。こういう本はたいてい、「昔の日本はよかった」と、おじさん達の懐古趣味的な「美」の押し付けになりがちだ。絶対的な「美」、普遍的な「美」が存在するのならわかりやすいのだけど・・・。

でも、俺はどちらかというと、おじさん側ですね。ルーズソックスより紺のハイソックスだろ!と力説しちゃうし、ヤマンバギャルにいたってはどこが可愛いのか理解できんかった・・・。戦時中の、背筋をピンと伸ばして正座する、おかっぱ頭の女学生の写真なんかを見ると、もっさいけど美しいと思ったりする。逆に、駅のホームで、地べたにあぐらをかいてタバコを吹かしてる女子高生なんか見ると、汚ぇーと思う(パンツ見えるのは嬉しいが)。

女子高生に対する美的感覚も人それぞれっちゅうことです。ちなみに、これからの季節、白のセーターはポイント高いっすよね!ハァハァ・・・

■興味を持った本
「大破局」 徳間文庫
「自由からの逃走」 フロム
「武士道」