同志発見!
俺のアンテナがそう告げる。俺と同じで家にひきこもっていればいいのに、なんとなく人恋しくなって来ちゃったに違いない。彼の隣の席が空いていたので、俺はそこに座って読書を始めた。
彼もしばらくは読書をしていたのだけど、2杯目のキャラメルマキアートを注文したのと同時に、リュックからごそごそと何かを取り出した。そしておもむろにピコピコと・・・
ニンテンドーDSかよ!
いかん、いかんよ同志よ・・・。チュルルルルゥ・・・ボンッて、なんか音してるし!周囲のカップル達から冷たい視線が注がれているのにも気づかず、彼はピコピコと集中している。なんか痛々しくなって俺が耐えられなくなり、スタバを逃げるように後にした。
世間とのズレに気づかないニート(確度90%)の恐さ。俺も、自分で気付いていないだけでズレまくってるんだろうなと、暗い気持ちになった。