かなーり昔のベストセラーですが、今さらながら読みました。マインドマップブームの今、あえて古典を読むのもまた楽し。
図解の効用は以下のとおり。
・図解により全体を俯瞰して眺めることができる。
・図解により物事の関係を捉えることができる。
・図解により物事を分解し、新たな視点で再構築できる。
「頭がいい」とは、文脈力である。を読んで、自分の頭の悪さは「文脈力」のなさに起因していることがわかったのだが、その足りないところを補ってくれるのがまさに図解じゃないっすか!いいタイミングでいい本を手にしたと思った。
しかし、ここでふと気づく。「齋藤孝の本って、『図解』を『文脈力』というキーワードに置き換えただけじゃねーの?」と。書いてあることのポイントが一緒なんだもの・・・。過去のベストセラーをキーワードだけ置き換え、お得意の有名人の逸話や引用を散りばめて一冊の本ができあがり!なんて見方は穿っているでしょうか・・・。
この本は図解をメインにしているわりには、図がほとんどない。もっと実例をたくさん載せた方がわかりやすいのに。
でも、図で考えるというのは確かによさげです。頭の中だけで考えていると、僕なんかは何度も同じところをぐるぐる回るだけになってしまうので。さっそく実生活に取り入れていきたいと思った。
テクニック的な面では、「プレゼンテーションでわざと不完全な図を用意して相手のツッコミを誘発する」というテクニックが役に立ちそう。