60歳現役エンジニア

会社で僕と同じ職種の人のなかに、60才近い人がいる。その人は協力会社の人なんだけど、この歳になっても設計の仕事を続けられるんだ・・・と、とても勇気づけられる。

僕はできたら、管理の方には行かず、生涯一技術者としてやっていけたらいいなと思っている。管理職になって人を管理したり、プロジェクトマネージャになってプロジェクトを管理するなんて、自分には絶対に向いていないのがわかっているので・・・。給料が上がらなくてもいいので、今の仕事を続けたい。

今の会社の仕事はとても細分化されているのだけど、そのなかでも僕は、特定の製品をとことん深掘りしたいと思っている。「この製品に関してはexneetが一番詳しい」、そう言ってもらえるようになったら、自分の居場所も築けるのではないかと思うのです。

ただ、その製品が製造中止になったり、会社自体がコケたら僕のキャリアも完全に終わってしまうので、超リスキーですが・・・。自分の性格からして、オタク的に狭く深くが一番向いていると思う。プラス英語を勉強して、多少のツブシをきかせたいなと。

ニート・フリーターの人へ

よく、ニートやフリーターの人から相談のメールを貰います。悩みは共通なので、他の人にも参考になると思い、僕からの返信をブログに載せておきます。

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こんばんは。
exneetです。

僕も人と接するのはとても億劫です。昼休みも同僚と食べに行かずに、ひとりで持参したお弁当を食べています。仕事で上司と外出するときも、何を話せばいいのだろう・・・と考えるだけで憂鬱になります。

△△さんと違うのは、一人でいても特に寂しくないところです。なので、そのことについてはあまり悩んだことはありません。

寂しいと感じる気持ちは、とても正常だと思います。寂しさを克服する必要はなく、億劫だと感じない程度に人と付き合えばいいのではないでしょうか。

働いていく上で、人と接することは避けられません。でも、僕みたいに人と接するのが苦手でも、なんとか働いていけるもんですよ。ここは割り切るしかありません。

仕事に行くのが億劫な理由を、じっくり考えてみたらいいと思います。覚えていなことを怒られるのが億劫なら、対処は簡単で、頑張って覚えればいいだけです。それで気持ちよく仕事に行けるなら、覚えるための労力なんて安いものですよ。

自分にあった仕事はあるんでしょうかね・・・。僕も、今の仕事が自分にあっているのか、よくわかりません。自分が何が得意で何が苦手なのか、何が好きで何が嫌いなのか、考えてみるといいと思います

僕は人と接するのが苦手だから営業は向いていない。でもコンピューターは好きだし、マニュアル等の文章を読むのもそれほど苦にならないので、IT関係の仕事に就きました。この判断はそれほど間違っていたとは思いません。他にもっと自分にあった仕事があるのかもしれませんが、それは単なる青い鳥探しかもしれませんしね。

これだけは取得しておいた方が良い資格なんて、ないです。何の仕事をしたいかによって違ってくるでしょうし。ITインフラ系ならCCNA、LPIC、MCPは取得しておいてもいいと思います。あと、英語は勉強しておいて損にはならないです。

心が傷つかないで済む職種もありません。結局、傷つくか傷つかないかは受け手の問題なので。敏感な人はちょっとしたことに傷つくし、鈍感な人は傷つかない。

僕も働き始めたときは、ちょっとしたことで傷ついていたけど、今ではだいぶ鈍感になってきました。そのうち慣れてくるのだと思います。それに、ガサツで鈍感な人よりも、少し傷つきやすい繊細な人の方が、僕はいいと思っています。

夢とか意欲って、何かを始めないと、いつまでたっても湧いてこないものだと思います。世の中には、すごくドキドキすることやワクワクすることがたくさんあるはずで、僕たちはそれを知らないだけなんだと思う。少なくとも僕の場合は、ニートをしていた頃よりも、働いている今の方が意欲はありますよ。

何か自分の興味があること、自分に向いていそうな仕事を始めてみる。もしくは、その仕事に就けるように勉強する。現状を変えたいのなら、勉強や努力は絶対に必要です。
何もせずに向こうから意欲や幸運がやってくるなんてことはありません。頑張って、小さな成功体験を積み重ねる。そうすると、自分の自信にもなるし、人生も徐々に楽しくなっていくと思います。

ではでは
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偉そうなことを書いてますが、僕も常に空しさや悩みを抱えてます・・・orz
でも、自分で自分の人生を終わらせる度胸もない以上、なんとか生きていくしかない。どうせ生きていくのなら、少しでも充実させたいなとは思ってます。

これからも、「なんとか生きている日常」をブログに書いていくので、一緒にがんばりましょう。

加湿器

実家で暮らしていたときには大丈夫だったんだけど、こっちに引越して来てからというもの、寝ている間に異様に喉が乾燥する。やっぱりマンションは気密性が高いからかなぁ。

前回風邪をひいたのも喉の乾燥が原因だと思うので、加湿器を買いました。買ったのはこれ↓



狭い部屋なのであまりごちゃごちゃとモノを置きたくなく、目立たないコンパクトなものを探していたところ、この加湿器を発見。手のひらサイズでとてもコンパクトです。部屋全体を加湿するのには向いていないけど、自分を加湿するのには十分。ペットボトルを差し込むだけというのも手軽でいい。500ccのペットボトルで一晩稼動させることができます。

  

超音波式なので熱湯がこぼれることもなく安全なんだけど、蒸気が冷たいから自分に直接向けるとちょっと寒い。あと、青色に光るムードライトはいらないと思った。

加湿器のおかげで、朝起きたときに喉がヒリヒリすることはなくなりました。結構おすすめです。

ergorapido

掃除機買いました

フローリングなので掃除機いらないかなーと思っていたけど、必要だということがわかった。最初はクイックルワイパーを使っていたのだけど、髪の毛とかがどうも取りきれない。そこで、今度はフローリング用の粘着ローラーを買ったのだけど、すぐに粘着力がなくなってゴミが取れなくなる。

そこで掃除機を買うことにしたのだけど、普通の掃除機にするかスティック型にするか、コードレスにするかコード式にするかで結構悩みました。

結局、クローゼットに入れる場所がないということでスティック式に、そして、フローリングだしパワーいらないだろうということでコードレスにしました。あとは機種の選択なんだけど、デザインの良さとベッドやソファ下も掃除できるということで、このergorapidoにしました。Francfrancによく置いてあります。



サイクロン部分が小ぶりなのと、ヘッドが90度ベタッと倒れるので狭いところにも入るのだ。他のスティック型掃除機だとなかなかこうはいきません。実際使ってみるとすこぶる使いやすい。コードレスだから気になったときにさっとごみを取れるのがいい。デザインもとってもよくて、とくにパールホワイト色は高級感があって部屋の白い壁紙にもマッチします。

  

あと、この機種の大きなウリがハンディタイプとしても使えること。取りきれない隅のゴミとか、ソファ上のゴミはハンディタイプでお掃除できて便利です。なかなか満足度の高い買い物ができました。

CA390095.jpg (640×480)

「努力論」


努力論 決定版 (中公文庫)
斎藤 兆史
中央公論新社 (2013-03-23)
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東京からの帰りの新幹線で読むために買いました。過去の偉人たちの努力が記された本。気になったポイントがいくつかあった。

■天才とは、努力をして結果を出せた人のこと

成功した人を見ると、「あの人は天才だから・・・」、「もともと頭がいいから・・・」、「彼は例外・・・」などと思ってしまう。でも、そう思ってしまった時点で、思考停止→行動ストップ→おしまい、なんだなと。

自分に能力があるかないかなんて、たぶん、自分にも他人にも誰にもわからない。やり続けた結果、成功すれば「能力があった」だし、死ぬまで成功しなければ「能力がなかった」になるだけなんだろう。そう思えば、とりあえず何かやってみようと思える。

人間の体(脳?)の能力ってすごいですよね。例えば、ナノ単位の違いを判別できる町工場の職人さんとか・・・。たぶん、その人が特殊な能力を持っているわけではなく、鍛え上げた感覚によるもので、誰でも到達できる域なんだと思う。そう思うと、大概のことは可能なんじゃねーの?と思える。

いきなりイチローとかを例に持ってこられると「さすがに無理・・・」と思ってしまうけど、身近に成功した人なら「自分にもできるかも!」と思える。IT業界で働く僕の場合には、それが雑炊さんだった(「40才未経験から再就職を果たした雑炊さん」を参照)。 

「TOEIC 900」にしても、普通は「無理っ!」って思ってしまうけど、たぶんそこに到達するのに能力なんて何もいらないはず。必要なのは、こなさなければならない絶対量だけだと思う。なので、いつかは俺も!


■努力を意識しているようではまだまだ

昔何かで読んだ言葉を思い出した。

怠けている人は、努力している人には勝てない。
努力している人は、本当に好きでやっている人には勝てない。


それと同じことが書いてありました。確かに、一日100枚デッサンするんだ!と頑張っている人と、好きで好きで寝食忘れて一日100枚描いてしまう人とでは、後者の方が圧倒的に強いですよね。

僕の場合は、残念ながら寝食忘れて没頭できる「好きなこと」なんて何もない。だから、意識的に努力するしかない。それでも、この本の著者が書いているように、努力を習慣化して「やらないと気持ち悪い」というレベルに近づけることはできるんだろうなと思う。

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高校生の頃、担任が授業中に「俺は努力って言葉が嫌いなんだ」と言ったのを、なぜか今でも覚えている。どういう真意で言ったのか、今でもよくわからない。なんとなく格好よく聞こえたのは、高校生という若さ故か。

学歴もろくな経歴もない僕にとって、武器にできるのは唯一「努力」だけ。持たざる者は、労力と時間を何か一点に集中するしかないと思う。

「あがり症」を技術と習慣で克服する!



極度のあがり症の僕としては、こういう本はついつい手にとっちゃいます。

何かものすんごい特効薬となる方法が書かれているのでは・・・と期待して読んだのだけど、ごくごくオーソドックスなことしか書かれていなかった。まぁ、そのオーソドックスな方法で克服できるということなんでしょうね。

■自分から「あがり症」だと言わない
自己暗示にもなってしまうし、他人から「あがり症」と見られることで余計にあがってしまうそうです。ただ、僕は自分から言うのもありなんじゃないかと思う。「すんごいあがり症なんです!」とあらかじめカミングアウトしておくことで、心が少し軽くなるし、実際にあがったときの恥ずかしさも軽減されるから。

■しっかり準備しておく
事前準備をちゃんとしておくことはたしかに重要ですよね。想定される質問に対する回答もあらかじめ準備しておくことで、パニック状態に陥る確率も少なくなる。ただ、ガチガチに準備すると、入れ込みすぎて逆に緊張したり、想定外の事態が生じたときに慌ててしまうので、難しいところです。

■80点でよしとする
これはその通りだなと思う。あがる人は完璧主義だったり(僕は当てはまらないが)、失敗を極度に恐れる人(これはモロ当てはまる)が多い。80点でよしとする寛容さを持ちたいっすね。

■場数を踏む
結局はこれに尽きるんでしょうね。「あがるから・・・」と人前に出るのを敬遠するのではなく、積極的に飛び込んで場数を踏めと。ただ、その度胸がなかなかないっす・・・。

あがり症克服の方法の一つとして、デール・カーネギの「道は開ける」から、有名な「悩みを解決するための魔術的公式」が紹介されていた。


道は開ける 新装版
デール カーネギー Dale Carnegie 香山 晶
創元社
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その公式とは

1.「起こりうる最悪の事態とは何か」を自問すること。
2.やむを得ない場合には、最悪の事態を受け入れる覚悟をすること。
3.それから落ち着いて最悪状態を好転させるよう努力すること。


著者はこのなかで3が大切だと訴えていた。皆、1と2までやって安心してしまうのだと。

たぶん、あがりを抑える一番簡単な方法は、自暴自棄になってチャランポランにやることだ。「どうでもいいや」と思ってろくに準備もせずにいい加減な気持ちで取り組めば、あがりようがない。でも、それはあがりを「克服」したのではなく、たんに「逃げ」なんですよね。

自分のあがり症とちゃんと向き合って、いつか克服したいっす。


ちなみに、上の公式をニートだった頃に自分に当てはめて考えたことがある。

1.起こりうる最悪の事態とは何か?
 → このまま職に就けず、親が亡くなったらホームレスになること。最終は餓死か自殺。
2.最悪の事態を受け入れる覚悟をすること。
 → 最悪すぎて覚悟できない!
3.それから落ち着いて最悪状態を好転させるように努力すること。
 → 落ち着けず不安感いっぱいのまま就職活動を始めた。

普通の魔術的公式はニートだった僕には通用しなかったけど、3で行動につなげることができたので結果オーライでした。

あがり症の僕は当然不安症でもあるわけですが、「道は開ける」を読んで確実に不安症は軽くなった。何十年も読み続けられている名著なので、読んだことのない不安いっぱいの人は、一度は読んでおくことをおすすめします。

寝ながら仕事術


寝ながら仕事術
吉田 たかよし
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別に寝ながら仕事をしようと思ったわけではなく、ただただ、どうすれば気持ちよく寝ることができるかが知りたくて読みました。

■寝る4時間前から、目に入る光の量を少なくする
寝る直前までテレビを見たりパソコンをするのはもってのほかだそうです。光の刺激が強すぎるらしい。たしかに、部屋にいるときも直接照明を消して間接照明だけにすると、気持ちが落ち着いてゆったりできる。4時間前は無理としても、せめて1時間前ぐらいには部屋を暗くするようにしようと思った。

■起きるときはアラーム音ではなく、光で目覚める
照明器具をタイマーコンセントに付けて、起きたい時刻に照明で顔を照らすと自然に気持ちよく目が覚めるそうです。タイマーコンセントは2千円程度で買えるみたいなので、試してみよ。




■起きるときに、布団の中で手足を開いたり閉じたりを10回繰り返す
脳を刺激して目が覚めるそうです。さっそく今朝やってみたけど、あんまり変わらないような・・・。

■昼寝する前にコーヒーを飲む
昼寝は20分以上すると本格的な睡眠に入ってしまい逆効果だそうです。昼寝前にコーヒーを飲むと、カフェインが効き始めるのが20分後ぐらいなので、ちょうど気持ちよく目覚めることができるそうです。

これらを実践して、質の高い睡眠をとりたいと思います。

魅せる技術



ビジネスの場において、相手に好印象を与える服装や話し方、マナーについて書かれた本です。

ビジネス書をよく読む人には既知の事項ばかりだけど、こういう本をあまり読まない人や、これから社会に出ようと思っているニートの人は、一度は読んでおいてもいいんじゃないかと思います。

ただ、こういう本にはちょっと反発する気持ちもあります。結局は欧米のスタイルが基準になっていて、いかに自分をそれに合わせられるかという問題だから。「スーツの上着を脱ぐのは下着姿になるのと一緒」とか言われても・・・。

この本では男も香水を付けることをススメているけど、男で香水を付けてる人って、たいがい付けすぎですんごくクサイっすよね。ほのかに香るぐらいのセンスのよい付け方をしてほしいなと思います。

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今日で構築中のシステムの一つがほぼ完了し、お客さんへの引渡しを終えた。2週間で見積もっていた作業が1週間で終わり、早すぎる引渡しにお客さんも戸惑ってました・・・。

土曜日の明日も別プロジェクトの仕事です。しかも、プロジェクト側の要件定義段階でのミスが発覚し、既に完了したはずの作業をもう一度やり直すはめになった。来週末も土日が潰れることが確定で、今から気が重いっす。

チームリーダーの教科書


チームリーダーの教科書―図解 フジマキ流 アツイチームをつくる
藤巻 幸夫
インデックスコミュニケーションズ
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チームのサブリーダーである私としては、いずれはリーダーの座を狙わなくてはならない!なんせ、リーダーとサブリーダーの二人だけのチームなのである。

などと意気込んで読んだわけではない。本自体のレイアウトや図解がお洒落で、読みやすそうだったので借りてみた。

著者は福助の社長の藤巻幸夫氏。テレビで何度か観たことがある。とにかく熱い人である。

この本を読んで、自分にはリーダーは120%無理であるということがよくわかった。とにかく大事なのは、コミュニケーション!コミュニケーション!コミュニケーション!

どれだけ熱く、どれだけ深く、本気でメンバーと関わり合えるか。すべてはそこにかかっている。

著者は言う。私たちが本当に欲しているのは「大勢の人と「喜怒哀楽」を噛み締めていける日々そのもの」であると。そして、リーダーになると、そんな濃密な日々が送れるのだと。

その通りなんだろうなと思う。人との関わりを避けてきた自分の人生の、なんと薄いことか・・・。

この本でプロジェクトの実例として取り上げられていた、シェーパーズプロジェクトの男性用着圧靴下がすごく気になる。一足が約2500円と高いけど、一度は試してみたいアイテムです。
http://www.fukuske.com/brand/shapers/lineup/socks/index.html

プロ論。3


プロ論。3
B‐ing編集部
徳間書店
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著名人の仕事に対するインタビュー集。「プロ論。」は1も2も読んだ。3作目もよかったです。

具体的なアドバイスがどうこうというより、読むと気持ちに火がつくのがいいっすね。「よし、やろう!」っていう気になる。

インタビューを読んでいると、ほんとに人それぞれで、仕事もそれぞれ。正解の生き方なんてないんだなと思った。

でも、多くの人が共通して言っていることがいくつかある。それは「目の前のことを一生懸命やる」ということと、「仕事を通じて他人を喜ばせる」ということ。

「どんな仕事でも、一生懸命やっていたらきっと見ていてくれる人がいる」という言葉は、励みになりますよね。僕なんかは頭でっかちで、目の前の仕事をやるメリット・デメリットなんかをついつい考えてしまうんだけど、そうじゃないんだと。

あと、「どんな仕事も、他人のために存在する」という言葉は、その通りだなと思った。日々の、ほんとにくだらない仕事も、最終的には誰かのためになっている。そう思うと、ちょっとは頑張れそう。

この言葉で思い出したことがある。小学生のときに将来の職業について母親と会話していたとき、僕は「人のためになる仕事がしたい」と答えた。褒められるだろうな・・・と思って言ったのだけど、逆に怒られたんですよね。「人のためにならない職業なんてない!」って。まともな親だと思う。結局、「人のためになる」どころかニートになっちゃったわけですが・・・。

僕も、いつか「プロ論。15」ぐらいでインタビューされたいもんです。

NHKクローズアップ現代 「街をさまよう若者たち」

録画していた番組を、今日観た。ネットカフェ難民を取り上げた放送で、副題は「新しい形のホームレス」。

住所がないから、就職も普通のアルバイトもできず、日払いの派遣で働くしかない若者たち。不安定な日雇いでは、アパートを借りるためのまとまったお金を貯めることもできず、数千円から数百円の所持金(全財産)で綱渡りの毎日を生きる。

ニートと違って働く意思もあるのに、ホームレス状態から抜け出せない。こんな社会は絶対におかしい。国や地方自治体が、勤労意欲のある住所のない若者たちを支援すべきだと思う。アパートを借りるための資金を援助するとか、いろいろ支援の方法はあるんじゃないかな。

26才で就職活動を始めた当時は全く気づかなかったけど、履歴書に書ける住所(=実家)があるというのは、とても恵まれたことだったんだな。もし、当時の僕に住所がなかったならば、僕も確実にネットカフェ難民になっていたはずです。

ニートの人は、住所がある今のうちに、できるだけ早く行動を開始した方がいいと思う。

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今日も仕事だったけど、お昼過ぎで帰ってきた。上司が「あとは俺がやっておくから帰れ」と言ってくれたのだ。好意に甘えてさっさと帰ってきた俺は、根っからのダメ社員です。

仕事の哲学


仕事の哲学 (ドラッカー名言集)
P・F・ドラッカー
ダイヤモンド社
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ドラッカーの著作から、仕事に関する200の名言を集めた本。

名言だけなので、さくっと読めました。でも、気になる名言をメモしていたら(図書館で借りた本なので・・・)、40個ぐらいになった。

以下は、仕事で成果をあげるために、ドラッカーが繰り返し述べていること。

 1.自分の時間を体系的に管理する
 2.外部の世界に対する貢献に焦点を合わせる
 3.強みを中心に据える
 4.優先順位を決定し、優れた仕事が際立った成果をあげる領域に力を集中する。
 5.成果をあげるよう意思決定を行う。

個人的に気に入った言葉は以下です。

■最初の仕事はくじ引きである
やってみなければ、自分に向いているかどうかもわからないってことですよね。ニートの人は、とりあえずバイトでも何でもいいから働いてみるといいと思う。あのドラッカーも、こう言ってるんですから!

すべての仕事について、全くしなければ何が起こるかを考えてみる。何も起こらないが答えなら、その仕事はする必要がない。
うーん。考えてみると、必要のない仕事をいっぱいしてそうです。無駄な仕事、無駄な書類をどんどん廃棄していかなくては。

名言集って、好きっす。

ひとつ上のプレゼン。


ひとつ上のプレゼン。[新装版]

インプレス
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この本はすんごく良かったです。いい言葉もたくさんあった。おすすめです。

花形の広告業界で働く19人のクリエイターたちが、プレゼンについて語った本。

今の僕の仕事ではプレゼンをする機会なんてないんだけど、将来的にセールスエンジニア(営業の技術支援)を目指そうと思ったら、必要になるかもしれない。また、転職活動における面接なんて、「自分プレゼン」以外のなにものでもないから、プレゼンについて学ぶことは決して無駄にはならないと思う。

この本では、いろいろ個性的な人がプレゼンについて語っているので、人によって真逆のことを言っていたりする。たとえば、「企画自体が何より大事」という人もいれば、「伝え方が一番重要」という人もいる。

でも、皆が一様に同じことを言っている点がある。それは

・パワーポイントを使ったプレゼンは全然ダメ
・競合プレゼン(コンペ)は顧客のためにもならないし、やりたくもない

ということ。「プレゼン=パワポ」と思っていた僕には衝撃的だった。実際にクリエイターがプレゼンで使った資料の写真なんかも掲載されていて、とても興味深かったです。手書きの紙芝居みたいなのが多いように思った。

他にも、コミュニケーションとは何なのかという点について、考えさせられる言葉が多くありました。僕もいつかは、「いいプレゼン」ができるようになりたいもんです。

そのためには、この極度のあがり症を何とかしないとな・・・orz

なぜか「失敗が許される人」の話し方マニュアル



失敗量産マシーンの俺としては、ぜひ読んでおかねばならない本です。ものの言い方ひとつで、事がうまく運んだり、逆にこじれたりするこっとありますもんね。

前半は話し方を中心としたビジネスマナーに関して、後半はクレーム対応に関して書かれている。

特にクレーム対応の部分が参考になりました。ただでさえ人と話すのが苦手な俺にとって、クレーム対応なんて悪夢以外の何ものでもない。クレーム対応は経験がモノをいう世界。でも、最低限の知識と判断基準を身につけることができたら、無難な対応はできるんじゃないかと思います。

否定するときには肯定的な表現を使う、部分謝罪(何に対して謝っているのかを明確にすること)など、すぐにでも使えそうなテクニックを知ることができて有益でした。

睡眠の質=人生の質

今日は定時で帰ってきた。

昨日は結局4時間しか寝ていなくて、一日中眠たかった。最近つくづく思うのは、「睡眠の質=人生の質」だなってこと。朝すっきり爽快な気持ちで起きられたら、その日一日は充実する。それを毎日積み重ねれば、結果的に人生の質が高まると思うんですよね。

現状はどうかというと、全然すっきり起きられない。目覚ましが鳴っても、いつも「あと5分だけ・・・」と布団にくるまり、最悪な気分でベッドから抜け出している。20時以降はカフェインを取らないとか、寝るときに雨戸を閉めたりとか、いろいろやってるんだけどな・・・。

今週の土日は休めることになりました。いろんな要因で上司の設計が間に合わなくなったため、実作業が行えなくなったのだ。肉体的には休めてすごく嬉しいんだけど、プロジェクト全体に遅延をきたしてクレームがきているので、精神的には逆につらかったりする。

今日は早く寝よ。

考える素材としての読書

今日も一日、本を読んでました。仕事の勉強とか、全然してないや・・・。

最近は、仕事やお金、人生について考えることが多くて、読みたい本もいっぱいでてくるんすよね。「ニートから脱出して正社員になるんだ!」とか、「監視オペじゃなくて構築やるんだ!」と突き進んできたんだけど、ちょっと立ち止まって考える時期に差し掛かっているのかもしれない。

本を読むのは知識を増やすという目的もあるんだけど、考えるための素材にするという意味合いが大きい。僕の場合は何もなしで考えるのは難しくて、本のなかの記述に触発されて、いろいろ空想したりすることで考えてます。

ある本を読んでいる最中に、過去に読んだ別の本の一節が脳内でリンクすることがあって、そういう瞬間が楽しい。

あなたが年収1000万円稼げない理由。



これは立ち読み。今の自分に響く言葉がいくつかありました。

・自分の強みは何か
・目標を立て、期限を決める
・性格は変えられないが、行動は変えられる
・「熱」を持つ


■自分の強みは何か
なかなか1つのスキルで突出することは難しいから、スキルを組み合わせたり、全く別の業界で働くことで、自分の強みを際立たせる方法が紹介されている。

僕も「自分の強みは何だろう?」としょっちゅう考えるのだけど、正直ないっす。しいて言えばITのスキルと英語の組み合わせになるのだろうけど、この組み合わせは別段目新しくもないし、それぞれのスキルも大したレベルじゃない。別の業界に行くといっても、どこに行くよ・・・だし。

その他の、対人能力、人脈力、理解力、記憶力なんかもひどいもんです。唯一、毎日少しずつでもコツコツ勉強できるのが強みといえば強みだけど、「ヒューマン2.0」という本に「誰もが努力する社会(シリコンバレーとか)では、努力だけでは差がつかないから運が重要になる」と書いてあったのを思い出す。努力は、強み以前の大前提なんすね・・・。

■目標を立て、期限を決める
これ、全然できてません。CCNP BCMSNの勉強も、期限を決めてないからダラダラと参考書を読むだけになっている。そもそも、人生の目標というか、でっかい目標が立てられていない。でっかい目標もなく小さい目標だけ立てても、全然あさっての方向に行ってしまう気がするし・・・。思いつくのは以下ぐらい。

 ・健康であること
 ・貧しくないこと
 ・目が死んでないこと

全然でっかくないし・・・orz


■「熱」を持つ
情熱なくして何事もなしとげられない。モチベーションをいかに保つか。これも俺の人生のテーマっすね。そもそも無気力の塊だったからニートになったわけだし・・・。人を衝き動かすものって何なんでしょうね。欲?使命感?好奇心?

ニートだった俺を衝き動かしたのは「恐怖」や「不安」だったわけですが、今後は別のモノに衝き動かされたいもんです。

富だ!名声だ!女だ!Go!Go!

あかん、無理してるわ・・・

■性格は変えられないが、行動は変えられる
この言葉は結構グサリときました。俺はこのブログで「内向的で対人能力低いんで・・・」としょっちゅう書いてるけど、自分でも単なる言い訳であり、甘えであることは自覚してるのです。それを眼前に突きつけられた感じ。

性格は変えられないし変える必要もない(それは個性だから)。でも、行動は変えられる。著者の叱咤であり、激励ですね。うん、いい言葉だ。

今日が人生最後の日だとして

今日は朝から近所のスタバに行き、アイスラテを飲みながら読書してきた。朝の爽やかな空気を吸いながら歩くのは気持ちいいし、いつも混んでいるスタバも、休日の朝は空いているので落ち着いて読書できる。

今読んでいるのは、「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」です。前々から気になっていたのだけど、すんごく面白い。


ザ・サーチ グーグルが世界を変えた
ジョン・バッテル
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やっぱり読書って楽しいな。ただ本を読んでいるだけなんだけど、すごく充実感がある。定年退職したとしても、本さえあれば時間を持て余すことはなさそうです。

しかし、60才で定年退職するとしても、あと30年か・・・。定年後の読書だけを心の糧に働き続けるには、うんざりする長さだ。以前読んだ、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチの一節を思い出す。

I have looked in the mirror every morning and asked myself: "If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?" And whenever the answer has been "No" for too many days in a row, I know I need to change something.
参照元: http://news-service.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html

今日が人生最後の日だとして、自分が今日やろうとしていることは、本当にやりたいことなのか?この自問に"YES"と答えられる会社員は、ほとんどいないんじゃないかな。

大事なのは30年先じゃなくて、今日の一日なんすよね。週末までの消化試合としての平日。定年退職までの消化試合としての30年。一日一日をそんな風にしか捉えられない人生は不幸だと思う。面白い本を読んでいるときに感じるワクワク感を、毎日の仕事で感じられるようにするにはどうしたらいいんだろう?最近、そんなことをよく考えます。

まぁ、そもそもリストラされずに30年間も働き続けられるかどうかもわからないんだけど・・・。

体が資本

風邪はだいぶ治ったのだけど、なぜか肩がめちゃめちゃ凝る。運動不足のせいかと思い、夕方、久しぶりにウォーキングをした。40分ほど歩いただけなのに、腰が痛くなりました。おっさんやな・・・。

あとは腕立て伏せ20回、腹筋30回、スクワット20回やった。筋トレ(というほどのもんではないが)は週に2、3回やるだけ。でも、高校生の頃から地道に続けているのと、もともと筋肉質なので、体型はほとんど変わっていない。毎日やる!とか決めずに、適当にやる方が長続きするのでよいと思う。

何するにしても、体が一番の資本っすよ!

週末はひたすら経済や株の本を読んでいたので、英語もほとんど勉強してません。まぁ、そのときそのとき興味を持ったことを勉強するのが、吸収率も高く効果的なのでよいっすよね。

東大生が書いたやさしい株の教科書


東大生が書いた世界一やさしい株の教科書 (PHP文庫)
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1~3章までの株の基礎知識部分は、生徒3人、先生1人の会話形式になってるんだけど、逆にわかりづらい。太字部分とまとめの部分だけ読んで、あとは飛ばし読みです。

4章は一問一答形式の問題になっていて、PER、PBRの意味や、チャートの意味なんかを考えながら覚えられるので楽しかったです。

5章では実際の銘柄を元にファンダメンタル分析、テクニカル分析を行って購入する銘柄を決定し、1年後の株価の分析まで行っていて、とても参考になりました。

最後に、巻末の「負けない投資法7原則」をメモ

1. 身近な銘柄を選ぶ
2. ファンダメンタルを重視する
3. 分散投資をする
4. ルールをつくる(損切り、利益確定)
5. あくまで余ったお金で
6. 日々の情報に敏感に
7. 自ら考えて投資をしよう

損切りはやっぱり重要なんすね!

細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編



経済のニュースがよくわかる本シリーズの中でも抜群に面白かったです。実はこの本を読むのも二回目なんだけど、それでも面白いものは面白い。国とヘッジファンドとの攻防なんて、まるで小説を読んでるようです。

自国の通貨をマルクやドルと固定しておくために頑張りに頑張って、それでも崩壊したあとに経済が回復するというのがなんとも皮肉です。最初から固定しておく必要はなかったのでは・・・と思っちゃうんだけど、それは後知恵というものか。

この本を読んでいて思ったのは、当時の世界のこういった動きを全く知らなかったなぁ・・・ということ。そして、今現在も世界の動きを全く知らない。経済ってこんなに面白いのに勿体無いと感じた。

日本経済編でキーワードだと思った「適正価格」と「人間の心理」は、世界経済編でもキーワードだった。ノーベル賞受賞の経済学者たちが作ったヘッジファンドのLTCMは、「適正価格」を見抜くことを得意としており、"過去のデータから将来が見え、将来のリスクをコントロールできる"と信じ込んでいた。でも、人間の心理の「パニック」を考慮できなかったために破綻している。

LTCMの破綻やロシアのデフォルトの教訓は、「神話は疑うべし!」ですかね。「神話」という思考停止状態に陥るとダメなんだなと。

最後に、心に残った文章をメモ。

「"よくわからないけどなんだかスゴそう"という考えは大きな落とし穴があったりして危険」

「落とし穴に落ちないようにするためには、"最低限の勉強"をしてキチンと世の中の状況を見極める必要がある」

「断片的な情報だけで物事を判断しようとするとたいてい本質を見誤ってしまうから、視野を広く持って"全体から判断しよう"とすることがとても重要」